陰性症状-統合失調症の症状のタイプ

陰性症状

2013/07/06更新

 陰性症状は、「本来あるはずものがない」という意味の症状です。本来あるはずの感情が”無く”なり平坦化したり、本来あるはずの集中力や精神力が失われたりします。主に生活面で問題となることが多い症状です。

 

 陽性症状とは異なり、陰性症状は遅れて現れます。急性期のあとの、慢性期によく見られます。慢性期では、急性期の陽性症状が治まったように見えたり、発症したりします。そんな状態の中、陰性症状が前面に出てくるようになります。

 

 陰性症状は統合失調症が長く続くにつれて明らかになっていく症状で、自主性の低下や感情の平坦化などが見られます。陰性症状が続くと、会話が貧困になったり、人間関係が失われたり、学校や会社に行けなくなったりするなど、生活に多大な影響がでてきます。部屋に閉じこもって過ごす人も少なくありません。

 

 陰性症状には次のようなものがあります。

 

陰性症状の原因

 陰性症状の背景には脳機能の低下があります。陽性症状はドーパミンが”中脳辺縁系”で過剰になることで現れると考えられていますが、逆に”中濃皮質系”ではドーパミンの機能低下が見られます。それにより、意欲が低下したり、自閉傾向といった陰性症状が現れるといわれています。=>ドーパミンの過剰分泌-統合失調症の危険因子

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