陽性症状-統合失調症の症状のタイプ

陽性症状

2013/07/06更新

 陽性症状は、「本来ないはずのものがある」という意味の症状です。代表的な症状は妄想や幻覚で、現実ではありえないことや無いはずのものを「ある」と信じてしまうのです。

 

 発病または再発してから、数ヶ月の期間(急性期といいます)によく現れます。

 

 陽性症状には次のようなものがあります。

 

幻覚と妄想は連動している

 急性期に見られる陽性症状の幻覚と妄想は連動していることが多くあります。
 幻聴では自分を否定したり、あざけられたりする内容が聞こえ、近くに敵がいると妄想し、大声をあげたり、物を投げつけたりします。
 自分から変な臭いが出ていると感じる幻臭では、周りの人が自分のことを臭いと言っていて、そのせいで嫌われているという妄想につながります。

 

陽性症状の原因

 陽性症状の原因は、神経伝達物質の一つであるドーパミンの活動過剰にあるといわれます。ドーパミンは感情や意欲、記憶や運動といった大切な部分と深く関わっていますが、過剰になると統合失調症の症状を引き起こしやすくなると考えられています。=>ドーパミンの過剰分泌-統合失調症の危険因子

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