統合失調症とその他の疾患との違い
2013/09/14更新
統合失調症とその他の似ている症状を持つ疾患との識別について紹介します。
幻覚・妄想を呈する病気は、統合失調症の他にも次のようなものがあります。
- 精神疾患…統合失調症、躁うつ病
- 脳の器質的な病気…脳腫瘍、脳血管障害、てんかん、アルツハイマー型認知症
- 体の病気…甲状腺機能亢進症、SLEなどの膠原病
- 薬剤によるもの…ステロイド精神病、覚醒剤中毒など
- 外科手術後
- アルコール依存症など
次の症状は統合失調症の症状と似ている点があるため、鑑別が重要になってきます。
- 心因性のヒステリー発作
- シンナー等の有機溶剤や覚せい剤による精神症状
- 全身性エリテマトーデスなどの膠原病に伴う精神症状
- 膠原病の治療薬に使われるステロイドの投与による精神症状
- 甲状腺機能低下症による幻覚症状
統合失調症には、陽性症状である幻覚・妄想、思考滅裂、興奮、昏迷などがみられます。また、陽性症状の後に現れる陰性症状には、自閉、感情の平坦化、自主性の低下などがみられます。家族の方は、こういった点を注意していると、診断に役立たせることができます。
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