統合失調症の電気けいれん療法
2013/12/12更新
電気けいれん療法とは、頭部に通電することで人為的にけいれん発作を起こす治療法です。
どうして頭部に通電すると効くのか、その作用秩序は不明ですが、治療歴から効果が認められています。
電気けいれん療法が適していると判断されるのは次のようなケースです。
- 自殺の危険がある。
- 精神症状のため、身体の疲弊が激しい。
- 薬が効かない。
- 薬の副作用のため、薬物療法が難しい。
- 高齢、妊娠中などのため、薬物療法より高い安全性が必要である。
- 以前、電気けいれん療法したことがあり、効果が認められた。
電気けいれん療法は、昔は電気ショック療法とも呼ばれて、怖いイメージがありました。しかし、今では麻酔医の管理のもとで安全に行われます。全身麻酔をかけて眠っている間に行うので、患者が苦痛を伴うことはありません。