社会復帰を見据えたリハビリの場-統合失調症のリハビリ

社会復帰を見据えたリハビリの場

2013/07/23更新

 統合失調症の患者さんは回復しても、いきなり仕事につくことは難しいです。アルバイト程度のものでも長続きしないことがほとんどです。
 統合失調症の経過はさまざまですから、楽に社会復帰できる人もいれば、もう一歩という人もいます。
 そういった方の社会復帰の足がかりとして、将来を見据えたリハビリの場(社会復帰施設)が設けられています。

 

 社会復帰施設には次のようなものがあります。

 

デイケア・ナイトケア

 同じ病気を持つ人同士が悩みを話したり、共に活動したりするなかで、対人関係を学ぶことができます。定期的に通うことで生活のリズムが整うという効果もあります。また、再発の兆候があった場合にすぐに気づくことができるのも利点です。
 活動内容としては、SSTや作業療法といったリハビリプログラムが中心です。
 病院や精神科クリニック、精神保健福祉センター、保健所などで行われます。保健所では基本的に無料です。
 デイケアは日中の一定時間(6時間程)行い、ナイトケアは夕方から夜にかけて行うものです。

 

地域活動支援センター

 市区町村が主体となり、特定非営利活動法人などが運営しています。職場復帰を目指す人にとって、人間関係の勘を取り戻したり、くつろぎの場となる施設です。利用料の負担は基本的にありません。

 

グループホーム

 身近に世話人がいる住居施設です。イメージはアパートですが、世話人がいて、交流室という共同の部屋があるのが特徴です。
 入居条件は、身の回りのことができて、生活保護や生活のための収入があることです。
 ”就労していたり、就労が見込まれる”という条件も法律上はあります。
 入居費はさまざまです。光熱費は実費となることが多いようです。

 

就労継続支援事業

 病気から回復して意欲はあるものの、まだ一般企業で働くのが難しい人向けの事業です。A型とB型があります。A型は雇用契約を結び給料を貰いながら利用します。B型は授産のような活動をして、工賃を貰いながら利用します。

 

就労移行支援事業

 技術や知識を学んで在宅の仕事を希望する人向けの事業です。2年くらいの職業訓練を行うプログラムです。基本的に利用料が必要です。

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