統合失調症の治療

統合失調症の治療

 統合失調症の治療について紹介します。

 

統合失調症は段階的に治療が進む

 統合失調症は一般的に前駆期→急性期→消耗期→回復期という経過をたどります。=>統合失調症の経過
 その期に合った治療が施されますので、医師と相談しながら根気よく続けていきましょう。

 

放置しても治らない

 統合失調症は放置しても治りません。治らないどころか悪化することが多いです。他の病気同様、早期発見・早期治療が大切です。=>放置すると悪化する

 

再発の注意

 回復期になっても一本調子で良くなっていくわけではありません。統合失調症患者の6、7割の方が1、2年の間に再発します。5年間では約8割の人が再発します。発病から5〜10年は再発を繰り返すことが多い期間です。再発すればまた急性期に戻ります。
 急性期→休息期→回復期→急性期と再発を繰り返すことが多い期間をを進行期と呼びます。その進行期を抜けて、再発が治まってくる期間を安定期と呼びます。進行期ではリハビリや社会生活をしながら、治療を続けていくことも多いです。それは再発への抵抗力をつけ、予防していくためでもあります。

 

統合失調症の治療は長い年月がかかる

 統合失調症はが普及したことにより、治ることが多い病気となりました。
 しかし、治療を開始してからすぐに良くなるわけではありません。急性期に現れる妄想や幻覚といった陽性症状を抑えるのにも数ヶ月かかります。その後も陰性症状と付き合いながら、消耗期から回復期に入ります。再発がごく少なくなる安定期に入るまでには、5年から10年かかることも考えたほうがよいでしょう。アメリカの研究では発症後2年〜5年の間に完全回復した人は、全体の14%であったという報告もあります。

 

完全に回復するとは限らない

 統合失調症患者の追跡調査では、

  • 25%の人がほとんど症状がなくなって自立した生活を送っている。
  • 50%の人がときどき通院し、周りの助けを借りながら自立した生活を送っている。
  • 25%の人は、重い症状が残っている。

 という結果が報告されています。症状が安定しても、症状が残る人が多いので、周りの助けが必要です。

 

 統合失調症では完治ではなく回復を目的にします。病気を完全になくすのではなく、完全ではなくても症状がなくなっている状態を目指し、本人が仕事や対人関係などの社会生活をほぼ問題なく送れるようにすることを目標にします。
 そのため、統合失調症の回復は、医師やリハビリスタッフだけの力では達成できません。家族や周りの人の接し方経済的支援制度の有効利用も重要になってきます。

 

統合失調症の治療方法

 統合失調症の治療方法には次のようなものがあります。

統合失調症の治療記事一覧

統合失調症の経過

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放置すると悪化する-統合失調症の治療

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