自殺を図る-統合失調症患者との接し方

自殺を図る

2013/07/23更新

 統合失調症の患者さんの中には自殺を図ってしまう方もいます。家族は、どう説得して良いか悩んで、結局なにも言えなくなりがちですが、それは悪い対応です。

 

本人の気持ち

 幻聴や妄想で「死ね」と言われたから自殺を図ったケースが考えられます。
 また、家族に対して申し訳ないと思う気持ちから自殺を図ってしまうケースも考えられます。

 

自殺を図った時の対応

 自傷、飲酒、多量服薬などで自殺を図ったときは、救急車を呼ぶ必要があります。ケガの程度が低かったり、意識がある場合は、あらかじめ相談して決めていた精神科病院などに搬送してもらうといいでしょう。ケガの程度が重い場合や意識がない場合は、一般の救急病院に搬送されます。

 

その後の接し方

 まず、幻聴や妄想が原因の場合は、薬をきちんと飲ませるようにしましょう。薬は幻聴や妄想に良く効きます。飲まない場合は医師と相談して、飲ませる工夫をしましょう。家族に対して申し訳ないという気持ちから自殺を図った場合は、家族が本人に「あなたは大切な存在だから、死んだら悲しい」という気持ちを率直に伝えましょう。

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