統合失調症

統合失調症コラム記事一覧

統合失調症の発症に関わる遺伝子領域を新たに83カ所特定

 統合失調症の発症に関わる遺伝子を含む領域を、ハーバード大とケンブリッジ大、藤田保健衛生大などの国際研究チームが新たに83カ所特定しました。これは7/22日、英科学誌ネイチャー電子版にて発表されています。 研究では、統合失調症の患者約3万7千人と、患者ではない約11万3千人の遺伝子情報を比べて解析し...

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統合失調症は珍しい病気ではありません

 統合失調症の有病率は約1%、100人に1人という割合です。統合失調症は決して珍しい病気ではありません。 統合失調症のために通院や入院など治療を受けている人は約80万人です。これは心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の約81万人とほぼ同じです。【総患者数】がん…150万人脳卒中…134万人気分障害(う...

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統合失調症は精神が崩壊する病気ではない

 統合失調症は以前、精神分裂病という名前でした。しかし、実際は精神が分裂するわけでも崩壊するわけでもありません。統合失調症は治療すれば多くの人が治る病気です。 統合失調症の特徴的な症状は200年近く前から知られていましたが、1911年にスイス人医師のブロイラーが”考えをまとめる場所である精神が分裂し...

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統合失調症は受診までの時間がかかりやすい

 統合失調症は受診までの時間がかかりやすい病気といえます。 東京で調査した精神病未治療期間(DUP:Duration of Untreated Psychosis:陽性症状が最初に現れてから治療を始めるまでの期間)は、平均で13.7ヶ月で、最短1週間から最長2年以上までありました。 受診が遅れる理由...

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統合失調症の治療開始が早いほど回復が早くなる

 統合失調症は、治療開始が早いほど回復が早くなる傾向がみられる病気です。 統合失調症は放っておけばおくほど症状が悪化していきます。 また、精神病未治療期間(DUP:Duration of Untreated Psychosis:陽性症状が最初に現れてから治療を始めるまでの期間)が短ければ短いほど予後...

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精神障害者は”危険”なのでしょうか?

 統合失調症などの精神障害を抱えている人は危険であるという残念な誤解があります。果たして本当にそうでしょうか? 精神障害者が全人口に占める割合は約2%です。 これに対して、一般刑法犯の全検挙者に対する精神障害者の割合は0.9%です。 この割合を比較すれば、精神障害者が罪を犯す割合が高いとはいえません...

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エビリファイのジェネリック医薬品 米国で承認

 大塚ホールディングスは統合失調症などの治療薬「エビリファイ」のジェネリック医薬品として開発を進めてきた「レキサルティ」が米国で承認されたと発表しました。 元々エビリファイは大塚ホールディングスの主力製品でしたが、既に特許切れとなっており、他社によるジェネリック医薬品が承認されています。レキサルティ...

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統合失調症患者の家庭での暴力に関する調査結果

 統合失調症患者の家庭での暴力に関する調査結果が発表されました。・過去1年間で暴力行為があったのは27.2%。・生涯で暴力行為があったのは60.9%。・暴力を受けた対象。母親(51.0%)、父親(47.0%)、妹(30.7%)、配偶者(23.8%)、弟(19.5%)、姉(18.2%)、兄(17.1%...

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