統合失調症の経過

統合失調症の経過

2015/03/28更新

 統合失調症では、一般的に前駆期→急性期→消耗期→回復期という経過をたどります。

 

前駆期

 統合失調症の前兆が現れますが、まだ病気なのかどうか分かりにくい時期です。ひきこもりやうつ状態がみられます。

 

急性期

 幻覚妄想などの陽性症状が激しく出る時期です。ひどく落ち込み、自傷行為や自殺企図を起こすこともあります。周りの人は突然の変わりように絶望を感じることもあります。しかし、陽性症状は薬で治まりますので、きちんと服薬させることが大切です。

 

消耗期

 陽性症状が目立たなくなってくるものの、意欲の低下感情の平坦化などの陰性症状が目立ってくる時期です。回復までのエネルギーを蓄えている時期ともいえます。十分な休養をとりましょう。焦りは禁物です。

 

回復期

 長い時間をかけてゆっくりと良くなっていく時期です。社会復帰を検討する時期ですが、無理をしてはいけません。仕事でも勉強でもできることから始めていきましょう。

統合失調症の経過関連ページ

放置すると悪化する-統合失調症の治療
統合失調症は放置すると悪化したり慢性化したりします。早めの治療が大切です。
【体験談】治療をしながら少しずつできることを増やしていく
治療をしながらでもゆっくりと社会復帰していくことは可能です。あせらず暮らしていきたいものです。