統合失調症の前兆

統合失調症の前兆

2013/07/08更新

 統合失調症にはさまざまな前兆があります。しかし、本人は変化を漠然と感じるだけで、病気だと思わないことがほとんどです。その微妙な変化を気づいてあげられるのは、家族など周りの人たちです。
 次のような症状は、統合失調症の前兆といわれています。ぜひチェックしてみてください。

 

本人の気分(他人からは気づきにくいです)
  • 憂うつな感じ
  • 気分の落ち込み、悲しい気持ち
  • 無気力
  • 現実感がない(自分で考え、行動している感じがしない)
  • 音に敏感になる
  • 他人の考えが入ってくる感じ
  • 実際には起こってないことを起こっていると感じる
  • 自分の考えがもれていると感じる
  • 誰かに見られている感じがする
  • めまい、頭痛、腹痛など、体調が悪くなる

 

行動面
  • 集中力・注意力がなくなる
  • 学校や仕事を休むようになる
  • 成績や業績が下がる
  • 部屋が乱雑になる
  • 身だしなみを気にしなくなる
  • ずっとぼんやりしている
  • 部屋に引きこもる
  • 夜、眠れなくなる
  • 独り言や独り笑いをする

 

対人関係
  • 会話が支離滅裂になる
  • 一人でいることが多い
  • 傷つきやすくなる
  • 人と打ち解けられない
  • 友人がいなくなる

 

感情面
  • 表情が乏しくなる
  • 喜怒哀楽をうまく表現できない
  • 突然怒ったり、乱暴になったりする
  • 過度に不安になったり、緊張したりする
  • 泣きながら不安を訴える

 

 この段階では自分では病気と思わず、家族が見ても心の病気とは思いません。ですが、早期発見を考えると、生活上の変化がみられたときに精神科を受診するのが理想的です。統合失調症と診断がつかなくても、継続的に受診していれば発病した時に早期治療につながります。以前と様子が変わったかどうかがポイントです。
 もし、あてはまるところが多いようなら、医療機関での受診を検討しましょう。

統合失調症の前兆関連ページ

統合失調症のチェック
統合失調症のチェックをしましょう。これは統合失調症の可能性があるかを判定するものです。
統合失調症を診断してくれる病院選びのポイント
統合失調症を診断してくれる病院選びのポイントを紹介します。
統合失調症の受診の説得
統合失調症の疑いのある人が医療機関に行きたがらないというケースもあります。そんな時、どのように説得すればよいでしょうか。そのポイントを紹介します。
統合失調症の問診
統合失調症の問診や初診で心がけたいことを紹介します。
統合失調症の診断基準
ICD-10による統合失調症の診断基準を紹介します。
統合失調症とうつ病の違い
統合失調症とうつ病は、明らかに違う病気です。しかし、本人や家族には区別ができないことが少なくありません。
病識をもたせるには
統合失調症の診断や治療には、患者に病識を持たせることがとても大切です。
統合失調症とその他の疾患との識別
統合失調症とその他の似ている症状を持つ疾患との識別について紹介します。
セカンドオピニオン
通院を続けていくなかで疑問を感じた場合は、セカンドオピニオンという手段もとれます。