病識をもたせるには
2013/09/13更新
統合失調症の診断や治療には、患者に病識を持たせることがとても大切です。
病識とは
自分が病気であることを認めることを病識といいます。統合失調症の患者さんは幻想や妄想が主症状であるため、自分が病気であることを理解できないことが少なくありません。これを「病識がない」と表現します。
なぜ病識がないのか
統合失調症の初期症状である幻覚・妄想は、本人にとっては現実に他なりません。患者本人は、病気だと思っていないので、病識がないのです。
どうやって病識をもたせるか
幻想妄想状態に陥っている時点では、患者が病識を持つことはできません。しかし、薬物治療が順調に行われていれば、調子のいいときは、病識を持たせることが可能になります。専門医に受診させて、医師と患者の信頼関係を構築した上で、時間をかけて病態について十分な説明をすれば病識を持たせることが可能です。
病識がないことによる悪影響
病識がないことにより、治療の開始が遅れたり、治療の進みが悪くなったりすることがあります。そのことにより、症状が悪化することが大半です。
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