【体験談】薬で幻聴だんだん小さくなっていった
2015/12/15更新
家にいると「うるさいなあ」という幻聴に悩まされていた私は、声の聞こえない場所へ行きたいと思い、ホテルに泊まっていました。そんな私を知った親から「実家に戻って来なさい」と言われました。
実家に帰った私は真っ青な顔をしてドアが開くなり倒れこみました。両親はただごとじゃないと思ったらしくすぐに寝られるようにしてくれました。
しばらく「うるさいなあ」という声を我慢していたのですが、姉に「病院へ行ってみない?」と言われて行くことにしました。しかし、精神科はどこもいっぱい。約2か月待ちの予約を待ちがありました。ようやく診察にありつけ、精神科の先生にいろいろとうちあけました。先生からは「旦那さんの看病で疲れちゃったのですね。ゆっくりお薬を飲んで休みなさい。」と言われました。統合失調症だということをその時知ったのです。
毎日薬を飲んでいるとだんだん頭の中の声が小さくなっていきました。
ある時、夜中1時頃テレビを見ていると、外を歩いている男女から声が聞こえました。
「こんなにおそくにテレビの音がうるさいなあ」
「気づいてないのかなあ?」
「非常識だよ。みんなうるさいと思っているだろうに・・・」
そんな言葉が延々と続きました。30分ぐらいは続いていたのではないでしょうか。私は幻聴だからとほうっておいたのですが、怖かったです。今にも外の二人がうちの玄関のピンポンを押して苦情を言ってくるのではないかと思いました。もちろんそんなことは起こらず、テレビを見終わった私はさっさと寝てしまいました。
それからは声がだんだん小さくなっていって、ついに悪口は聞こえなくなったのです。うれしくて毎日が違って見えました。薬を飲み始めてから4か月目のことでした。
それからはゆっくり眠れるようになり、月に2回お医者さん通いもしました。やっと悪口から解放された気がしました。
しばらくして一人暮らししている夫がかわいそうだと母が言い始めました。私の幻聴も治まってきたので家へと帰ることにしました。家に帰るとまったく幻聴は聞こえなくなりました。おちついて毎日を暮らせるようになった私は頻繁にパソコンをあけて仕事さがしを始めるまでに回復したのです。
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