統合失調症の症例

被害妄想が絶えない

2015/03/30更新

 最近、私と夫で今の部屋に引っ越してきたのですが、隣に住む40代前半くらいの女性に悩まされています。

 

 ある日の朝、激しくチャイムを鳴らされ、一方的にこういわれました。

 

「毎日うるさい」
「いつも私の悪口を言って笑っているのだろう」
「今度うるさくしたら警察に通報するぞ」

 

 私は何も身に覚えがなかったので反論しましたが、まるで聞く耳を持たず、また同じようなことを言いっぱなして去って行きました。

 

 釈然としないものの、とりあえずその日の夜は、足音にも気を使うほど、音に対して注意をはらっていました。

 

 ところが、突然、隣から「ドン!」と壁を殴る音が聞こえてきました。しかも、何度も何度もドンドンと殴り続けるのです。

 

 さすがに頭にきたので、私と夫で隣に文句を言いに行きました。しかし、私達の言葉を遮り、こんなことを言い出しました。

 

「私の悪口を言ってるから壁を殴ったんだ」
「いつも私の料理の仕方にケチをつけているじゃないか」
「毎日天井を歩く音がする」
「天井から監視しているんだろ!」

 

 これには私も唖然となり言葉を失いました。

 

 それではと、その隣人に私達の部屋を見てもらうことにしました。何も怪しいところはないと説明したのですが、「そんなことはない、隣から聞こえる」の一点張りです。

 

 こんな人が隣にいることを知っていれば、引っ越すんじゃありませんでした。

 

統合失調症は若い頃に発症します。この隣人の方は治療せずに放置した典型です。統合失調症は放っておいても治りません。症状は慢性化します。

本人の病識がまったくないので、今からの治療は困難を極めます。統合失調症も他の病気と違わず、早期発見・早期治療が大切です。

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