統合失調症の症例

回復を焦る

2015/03/22更新

 20歳大学生の男です。

 

 大学に入った頃から幻聴が聞こえるようになりました。はじめは軽いものだったのですが、だんだんエスカレートしていき、「そこから飛び降りろ」「道路に飛び出せ」「自殺しろ」といった自分の命に関わるような命令が聞こえてくるようになりました。

 

 さすがにおかしいと思った私は、精神科にいってこのことを相談しました。統合失調症と診断され、薬を処方され、休学することになりました。
 薬による治療を続けていくうちに、幻聴はなくなっていきました。

 

 しかし、問題はここからでした。
 私は薬を飲みながら、家で療養生活を送っていたのですが、両親が白い目で見るようになったのです。
 本当は学校に行けるのに、怠けているだけなのではないかと思っているようです。

 

 「幻聴が治ったならもう大丈夫なのではないか」「休学までしなくても、授業を聞いているだけなら、学校に行けるのではないか」「治療に時間がかかりすぎなのではないか」などと医師に言い、統合失調症の治療方針を疑っています。

 

 私は両親から白い目で見られるのが耐えきれなくなったので、そろそろ復学しようか迷っています。

 

病識のあるうちに病院に行けたのが良かったです。他の病気同様、統合失調症も早期発見・早期治療が回復の鍵を握ります。

急性期から消耗期に入った大事な時期です。焦らないことが大切です。=>統合失調症の治療

家族は統合失調症を理解することが大切です。接し方の基本は、焦らせない、急がせないです。=>統合失調症患者との接し方の基本

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