統合失調症を診断してくれる病院選びのポイント
2013/07/10更新
統合失調症が疑われる場合、統合失調症専門の精神科医のいる医療機関を選びましょう。
統合失調症を診てくれる診療科
統合失調症の受診先は「精神科」が基本です。「神経科」「精神神経科」「メンタルヘルス科」でも大丈夫です。個人医院などでは「精神科クリニック」「メンタルクリニック」と名乗っているところもありますが、こちらでも大丈夫です。
「心療内科」はストレスによって現れた身体症状を診てくれる診療科です。信頼できる医師がいる場合は別ですが、基本的に統合失調症は診ていません。また、「神経内科」は脳の器質的な異常を診てくれる診療科なので、統合失調症は診ていません。
次に、詳しい病院選びのポイントを紹介します。
病院選びのポイント
統合失調症を見てくれるか
同じ精神科でも、統合失調症を診てくれない医療機関もあります。注意しましょう。
”良い医師”であるか
一般的に精神科の良い医師とは、患者の訴えに親身になって耳を傾け、病気の説明を丁寧にしてくれて、さらに話しやすく、患者の希望をある程度受け入れてくれる医師といえます。こういう医師なら患者も安心して通院を続けることができるでしょう。
通いやすさ
病院までの距離や交通機関など、通院しやすい環境であるどうかは病院を選ぶ上で大切なポイントです。通いにくい場所だと、通院が億劫になってしまいます。
また、症状の軽い人は、会社や学校に行きながら通院することもあるでしょう。そういった場合は、会社や学校に近い場所の方が便利です。また、会社帰りに通いたい方は、夜も診察しているところがよいでしょう。
入院施設の有無
症状が進んでしまうと、入院が必要なケースもでてきます。そんな時、入院先がすぐに見つかるとは限りません。入院施設のある医療機関だと、対応が楽です。
不安な人は精神保健福祉センターを利用する
自分で探すのが不安な方は、各都道府県の「精神保健福祉センター」を利用することをオススメします。
電話相談もできますが、面談のほうがじっくり相談できます。病院を選ぶ上で、上記のことを抑えておくと、迷わず相談できるでしょう。
病院が見つかったら電話で予約
受診したい病院・医療機関が見つかった場合は、電話で予約を入れましょう。混んでいることが多いので、1~2ヶ月先になることもあります。早め早めの行動が大切です。
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